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クソと黄金

eBayの靴は届いたけれど、撮影がまだ。なので観たい映画と観た映画。
まずは久々のゾンビ映画話。

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最近発作的に、「サンゲリア」が観たくなってきました。
私はこの映画、かつて二回観ており、二回とも見終わった感想は・・・
「なんて無駄な時間を過ごしちまったんだ・・・」
という、圧倒的な後悔を帯びた虚しさでした。

でも何故でしょうね。この映画、何故か見返したくなるのです。はっきり言って、内容は最低クラスで、アホ、低レベル、幼稚園児級。
ゾンビが出てきます。ぎゃー!血が出て痛そうで、気持ち悪くて、ハイ、オシマイ。そんな内容で、面白くもなんともないのですが、何故か奇妙に後を引く印象があり、ゾンビ映画界において金字塔のような扱いを受けている怪作なのです。70年代にはこういう映画が多いですね。
なお、スプラッターシーンの不快さが素晴らしく、観ていてうんざりするのも仕様です。

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ちなみにこの映画、かの有名な、バイオハザード1の、しかも最初の振り向きゾンビ、最も恐いとされているゾンビの元ネタゾンビがいます。というかバイオハザード自体、ゾンビの造形はこの映画から影響を受けまくりです。
気になる人はどうぞ。観たらおもいっきり後悔すると忠告しておきますが・・・しかし強烈に印象に残る映画です。(ただし一部スーパースプラッターです。画像は貼れません)

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最近観た映画。逆に非常に深い映画でした。ゼアウィルビーブラッド。

アメリカの映画のスタイルでも、「市民ケーン」の流れを汲む映画というのは沢山ありますが、これはそのテの映画を、一から新たに造り直した、現代的再解釈市民ケーンなのではないでしょうか。
つまり、成功を得たけれど本当に大切なものは得られませんでした。ムナシー。というアメリカ映画の王道展開です。
ですがこの映画は、市民ケーン・残虐超人バージョンといったところでしょうか。いちいちダークサイドです。かといってダークに突き抜けるようなファンタジーでもない。
かの市民ケーンよりも重たいストーリーに、非道な主人公の暴虐さがちらつきつつ、しかしなんとも寂しそうな男という感じです。ですが、ケーンほど擁護できる男でもない。
つまり解りやすい躍動はないけれども、淡々と砂糖の入っていない珈琲を飲むような映画なのです。ビター。
この映画は、良さを説明しても、ちっとも伝わらないと思います。ですから、一度騙されたと思って観ていただくか、あるいは本当に騙して観せるくらいでしょうか。しかし観終わった後に、「スゲエもんを観ちまった!」と思わせる自力は確実にあります。

この映画の最大の魅力は、深く重くゆっくりとしながらも、ムカつく宣教師がいて、そいつといちいち関わらなければならない主人公の存在が、ちょっぴりコメディっぽく、なんだか笑えるところでしょうか。かといってギャグではない。しかし真剣な人間の右往左往する姿はなんか笑えます。淡々とした映画の清涼剤でした。

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あとは1900年代初頭の雰囲気、いいですね・・・。
ビンテージ靴愛好家は、なにかくすぐられるものがあるのではないでしょうか・・・。
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