記事一覧

ボストニアンの冠

stock-illustration-7046174-king-of-clubs-two-playing-card.jpg


70年代の靴界隈の王者といえば?
最近になってアレンエドモンズが再評価を得てきている。
ライトは昔から渋く頑張ってきていた。
ネトルトンだって勿論凄い。
しかし、確かな王者といえば・・・?やはりフローシャイムではないでしょうか。それもフローシャイムインペリアル!質は流石の貫禄だし、名乗りを上げた時点で、既に王という称号。
この確かな王の称号こそが、フローシャイムを動かぬ地位に座らせた大きな要因ではないでしょうか。

そう思うのは、この時期のボストニアンがちっとも目立たないからである。
ボストニアンは70年代は、まだ凄かった。ビンテージ靴界隈において、ボストニアンは60年代まで。という、冷酷な意見が聞かれるが、70年代だって結構なレベルを維持していたのだ。
しかし、目立たなかった。何故か?ボストニアンという名前に、地名丸出し感があるからだろうか?
それは私が思うに、インペリアルのような決め手に欠けていたからだと思われる。どれも決して駄目ではなかったが、STRESS-RELIEFというモデルもあったが、何分庶民的すぎたのではないでしょうか。

それが80年代、ハノーバー(こっちも地名だ)を乗っ取り、ボストニアンの逆襲である。

20151101_150153.jpg

ボストニアンクラウンウインザー。
ついにボストニアンも王の座に君臨した一足ですね。実際王と呼べるクオリティを持っていたのは短い間でしたが、知名度は十二分というのが、凄さの証ではないでしょうか。

20151101_150200.jpg

全盛期の馬タグにアーチサポート。

20151109_141618.jpg

当然の如く360度グッドイヤー。

20151101_150217.png

革は当然厚く良質。
インペリアルや、前身のハノーバーLBシェパードよりも数段レアな一品です。これがビンテージ靴ブーム以前に5000円だったというのが驚き。そりゃあ流行るわけですね。

STRESS-RELIEFなんかもかつて所有しており、こちらも凄かったのですが、一歩足りない気がし、売却。やはりこういったものには貫禄が必要なのでしょう。
時代はどんどんコストカットのときに、あえて上げるというボストニアンの狂気と意地による一品。残念なのが、この後どんどん時代の流れに乗ってしまうことですが・・・。ですがインペリアル側が表面にガラスのような加工をし没落の兆しを見せたとき、ボストニアンが天下を取る資格もあったのではないでしょうか?
ううん。古い靴を見ていると文化や歴史が気になりますね。
スポンサーサイト

コメント

No title

Bostonian Crown Winsor、私が持ってるのは同じロゴで80sのヤツですが、確かにおっしゃるように80sとは思えないクオリティです。箱も立派だし、リーフレットも付いてます。R-IやAristocraftに対抗していたものと思われます。最後の花火といった感じですね。

No title

>europeanblendさん
この時期のクラウンウインザーは凄かったですね。
それが布タグになった辺りで流石に興醒めでした・・・。しかも布タグの雑さも見てて悲しい。私にはボストニアンに悪いイメージがいまだ拭いきれないのですが、そのイメージ元が布タグなんですよね。

No title

確かMiさんもおっしゃっていましたが、Bostonianは70sに極端に質が低下し、80s(70s末期?)~のこのCrown Winsor で最後の一花を咲かせた印象です。
おっしゃるように、この後の90s?以降の布タグは悲しい感じですよね(^^ゞ

No title

>europeanblendさん
布タグは悲しいですね。
昔の布タグみたいな雰囲気のあるものにしてくれればまだしも、あのやっつけ感・・・。付け方も靴職人さんいわく、一番楽な方法だとの事です。
逆にタグにもうちょっとこだわってくれていれば、多少の質の劣化も、時代で流せたかもしれないんですがね。
ボストニアンは細かいところで損をしている靴だと思います。

コメントの投稿

非公開コメント