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アメリカはもう終わりだ!

最近観た映画!アメリカ玉砕シリーズ。
今年はいまのところ5本観たのですが、1本何を観たのか早速思い出せない・・・。まだ二週間と経っていないのに・・・・・・。観たときは非常に眠たかったのでしょう。
悲観せず、寝ぼけ眼で同じ作品を二度楽しめるぞ!と勝手に思っておきます。

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「ノーカントリー」「グラン・トリノ」
この映画はセットで観ると決めていました。というのは、「ノーカントリー」のテーマが、アメリカはもう終わりだ!というテーマであり、「グラン・トリノ」は、アメリカはまだこれからだ!という真逆のテーマであったからです。

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なんだ、このツラ・・・。

まずはノーカントリーからですが、内容は単純。モーターヘッドのメンバーみたいな男のところに、恐ろしく濃いツラをした殺し屋がどこまでも追いかけてくるという、ターミネーター的、追われるサスペンス展開です。
こんな濃いキャラをやってしまったら、もう二度と別の役をやれないのでは?などと心配しましたが、他の映画では完全に別人でした。なんという演技力!

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顔芸でこの映画アカデミー賞までたどり着きました。

しかしこの映画では、むっつりしたツラ以外は何一つ似合わない、プライベートが一切想像できない男と化していました。
この映画、現金200万ドルを奪った相手を、こいつが雇い主を裏切って自分の物にしようとする映画なのですが・・・こいつこのツラで、この不明なプライベートで200万ドル何に使う気だったのでしょうか・・・・・・。遊ぶのか?ボートでも買うのか?このツラで。そう思ってしまうくらい謎の男。

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元気なオッサンのイメージでした・・・。

最初は「ノーカントリー」というタイトルが、アメリカとメキシコを行き来する内容を意味しているのか、或いはあまりにエキサイトした脳味噌な殺し屋野郎の、最早帰る場所の無さを意味しているのだろうか。だとか思いましたが、完全に外しました。
この靴ブログにおいて、何度目でしょうか?靴について扱い、ついでに映画を語る(とはいってもカテゴリー最多記事ですが・・・)のに何度と無く出るこの愚痴。ざけんな!邦題付けた奴のバッキャロー!ネタですが、この映画の正式なタイトルは、「ノーカントリー(国、居場所、が無い)」ではなく、「ノーカントリーフォーオールドメン(老人のための、国、居場所はもう無い)」であるのです。そりゃあ解らん。伝える気あんのかバカ!
この映画の主人公は、むしろ、そんな異常な奪い合いを警官として客観視する、保守派の老人、トミー・リー・ジョーンズだったのです。
一見普通のドンパチ映画に、キャラの濃さを合わせた映画に見えますが、しかしそんなものを本気でやられると、フツーの人からは堪ったもんじゃない!ということを、老人の閉塞感を使い表現した映画でした。つまりまとめると、この一言。「この国は最近頭おかしいよ」

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前半はほぼこのツラ。

「グラン・トリノ」もまた同じような内容で、「この国は最近頭おかしいよ」であり、移民は死ね、イエローはさっさと帰れ!という思考の老人が主人公です。ジャップという言葉も、冒頭10分でお目にかかれます。見事だなあ。(この映画向こうじゃ差別用語だらけなのでR指定付いています)
バブルの時代が全てだと思っている、ギョーカイ人の痛い人と同じく、この人もまた、ベトナム以前の、偉大なアメリカ像に取り憑かれた、単に時代について行けなくなった哀れな人なのでした。

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燃費さえかからなければ・・・。

50sと80sのアメリカ映画でよく見かける、芝生を手入れするアメリカの裕福な人。というのは、アメリカのかつての理想像の一端なのでしょう。そしてアメ車。口惜しいけれどぐうの音が出ず格好良い。
さらに家に国旗を掲げる。そういう典型的な、昔のイメージの、ザ・アメリカ人野郎。しかしお蔭で息子に嫌われ、孫に嫌われ、後は死後のビンテージな遺産相続を待たれるばかり・・・。
白人の住宅街に住むどっかの国の人間。しかしその隣人のタイ人(ラオス人?)との交流で変る。という、解り易いアメリカ映画なのですが、かつてのアメリカ野郎と、若者の和解。しかも相手は異人種。つまり、かつてのアメリカのスピリッツを伝える相手は、本来アメリカという国のイメージそのものであった、白人とは限らない。という、ある種衝撃的な内容でした。
ある意味、かつてのアメリカの靴を引っ掻き回すブログの住民として、思うところのある映画でした。まぁ私は昔の大量消費アメリカは嫌いだけどね!モノを漁っておいてなんですが!

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昔は悪役ばっかやってた人なのです。

どちらも非常に良かったです。観る価値はありました。
余談ですが・・・かつて国家を憎みアナーキーな手段で暴れるイカレた悪党役をやって出世したトミー・リー・ジョーンズが、保守派の老人になって、時代を嘆くとは・・・。
いやぁ、時代は変るものですねえ。と映画ウンチクで〆ます。さようなら。
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