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今年ベスト&生涯ベスト更新。

今年はこれがベストだ!そう思えるものに、1月。それも半分も経たない内に出会う。今後に希望を抱き、きっと良い事がある!なんて勝手に思う御気楽思考が月までブッ飛ぶ衝撃。それは相当のことではないでしょうか。
おそらく!これを超えるものに今年は出会えない・・・!!

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「SR サイタマノラッパー」
映画ハスラー、評論家であるライムスター宇多丸が大絶賛していたこの作品。
私は非常に疑わしく捉えていました。というのも、ライムスター宇多丸は、そもそもにラッパーであるのだから、映画評論においてラップに対する贔屓が薄っすらと感じられていました。どうせ、ラップだから同族意識で評価盛ってるんでしょ?なんて。
実際この人は明らかに、好きな相手の評価は盛る傾向にあり、例えばアニメ映画の細田守監督の映画は、あからさまに盛って評論しているので、今一つアテにならぬものです。(この人に対しては流石に盛りすぎ)
さらにこの人の映画評論を鵜呑みにし、下手に手を出したことにより、なんじゃこりゃー!と怒り狂った映画もありました。(あんまり絶賛するのでDVD買って観ました。・・・ゆ、許さんぞぉ・・・)
そのため、映画評論そのものは楽しくても、実際その映画を観るかどうかは、結構悩みどころで、結局この人の批評は別に、綿密なリサーチをして、ちゃんと良い映画なんだろうな!?と疑いに疑い、そうしてようやく手を出す。なんてことをしたものです。
この「サイタマノラッパー」は、なんかのついでに、中古のやっすーいのを買ったのですが、ずっと部屋でほったらかしでした。うーん。折角だから観るかぁ。一切期待はしちゃいないけれどね。なんて、舐めきった態度でDVDをデッキに入れる。私の心は冷めている。つまらんと思ったら直ぐに面白い映画を観るんだ。なんて思いながら・・・。

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3の宣伝ですが、1は本当に画像に恵まれていないので・・・。

本当に申し訳ない。もの凄い映画でした。
映像そのものは半素人。実際超低予算で2週間というスピード撮影をして作った、インディーズ映画で、写し方はほぼ素人。機材もその辺の品レベル。ロケの範囲も明らかに狭い。有名な人はAV女優の方が1人という、壊滅的な状態で撮られた映画・・・なのですが、81分という短い時間に、一切のスキがない、恐ろしく完成度の高い映画でした。
埼玉の田舎町で、ラッパーを志す主人公。しかし当然ただのバカとして周りから見られ、ライブをやることもできず、作曲はできない。ラップもあんまり上手くない。無職で収入がない。しかも自分はラッパーに憧れているだけで、やりたい事に具体的なイメージを持てないと、三重苦ではまだ足りない、あまりに悲惨な有様。
映画も主人公も、恐ろしいまでの逆境ですが、これが凄い・・・。田舎のミュージシャン志望が、如何に辛く苦しいか。そしてそこから這い上がろうとする姿勢はどんなものなのか?ましてロックほどの市民権はまだまだ持っていないジャンル。それまでの、バンドものよりもはるかに苦しい世界でしょう。
地獄。そういっても過言ではない。しかし、その地獄にこそ居たいこの気持ち!

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AV女優みひろさん。主人公と甘ったるい濡れ場シーンなどとあっさーい予想をしていましたごめんなさい。

映画の画像を載せようにも、撮り方が未熟すぎて載せる場面がありません・・・。(B級以下にはよくあること)
ところで、この映画の宣伝文句の一つが、「ラスト10分、あなたは伝説の目撃者となる」というもので、こういう宣伝、私は大ッッッッ嫌いッ!!反吐をテメーのツラにぶちまけるぜ!と思う程なのですが、口惜しいかな。ラスト10分、正確にはラスト15分程の間、映画から一切目を離せませんでした。
悲しいかな。この映画の感想の一つに、これがあります。

・・・泣いた!カンドーしました!

もの凄い口惜しい感想ですが、正にこれなので仕方がありません。

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2位に降格・・・。でもこっちも本当に良い音楽漫画なんですよ!

これまで私の好きな音楽モノ作品というのは、「アイデン&ティティ」漫画版でした。(映画版ではない)
これがぶっちぎりで好きで、これはこのまま生涯ベストを貫くのでは?と思っていましたが、びっくり。上には上がいたんですね。しかもラップもの。
正直ラップという音楽に対しては、どこか遠い世界の、自分には縁のないジャンルだと勝手に思っていました。音楽は違えど、やる者のハートは同じ。味わう苦労は同じ。そんな当たり前のことですが、内心私はどこか差別的に見ていた世界です。ロックの方が無条件に優れているだなんて、馬鹿げたことを思っていた世界。申し訳ありません。考え改めます!
これまでライムスター宇多丸には、評論を楽しませていただきながらも煮え湯を飲まされたこともありましたが、全部どうでもいいよ!一撃で全部帳消しにして、なおかつお釣りで私のハートはホクホクに温まりました。
私の好きな、音楽を扱った作品。生涯1位!「SR サイタマノラッパー」記録更新です!!3まである作品です。全部観るぞー。
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コメント

No title

こんばんは。

アイデン&ティティよりも面白いとは!!!
漫画は見たことが無いのですが映画は個人的に大大大好きだったので、それを超えるサイタマノラッパー、気になります。

日本映画は何というか、ビックリさせないといけない・予想を裏切らなければいけない・泣かせなければいけない・ありふれた日常が劇的に変わらなければいけない、等々変な制約でもあるかのような映画しかないので(もしくは知らないだけ?)、短い宣伝の中で内容が分かり難く、どうもとっつきにくいというか何というか…

今も昔も、酒飲んでラリってウェーイなアメリカンの方がどうも楽しめるんですよね。

ところで、赤シボ、私も気になっていました。
多分日本人が落札するんだろうな~と思っていましたがスニゲーターさんでしたか!
結局かなり安かったので、自分も参加すればよかったかな~と思っていました。

No title

>たかさん
漫画版面白いですよ!
映画を観たならば御存知でしょうが、ロックンロールをやりたがりながらも、実際にやっていることは(本人としては)下らない歌謡曲。バンドブームという、バンドが金で買われる時代に、こんなんでいいのか!?と苦悩する主人公。
しかし素直に飼いならされればいいものの、徐々に主張故にバンドが瓦解してゆく・・・。
だがしかしその姿勢こそがロックンロールなんだ!
駄目な男が主張故に破滅してゆく。こういう映画、私大好きです!(笑)
しかしサイタマノラッパーもそうですが、ロックンロールもラップも同じなのです。戦う姿勢こそが大切なのです。
男なら確実にぐっと来る!と言い切ってしまいたいくらいです。決して、駄目男というだけな映画ではありません。どちらもその主張をしたからこそのその後があり、ラストにぐっと来るのです。
こういう映画に関しては、ブログ記事100件分くらいストックがあるので、是非お楽しみに!(笑)

邦画に関しては、大味なパーツで構成されていないと、作ってる側がもう形にできないのでしょうね・・・。作り手の偉い人達が、バブル時代のテレビ屋人間か、その弟子しかいない。という恐ろしい話を聞いたことがあります・・・。

あれ、もしや赤シボebayに出てたんですか?私はヤフオクで法外な値段で買いましたよ・・・。

No title

ますます気になるサイタマノラッパー…
ググったら3作もあるようでムムム…
ちょうどツタヤから更新の知らせが来たので来週借りてこようと思います。あるかな~

所謂「音楽モノ」、だいたい内容が絞られるので基本的に全部駄作だと思っているのですが、さすがみうらじゅん。
音楽好きの自分にとって下北沢&高円寺などをテーマにした映画はドンピシャ。
駅前付近がどんどん開発されていくのをリアルタイムで見ていますが、アイデン&ティティこそが自分が想像する姿(ぜんぜん世代じゃないのですが^_^;)

色々な要素が重なり合って自分の好みにマッチした珍しい映画でした。久しぶりに今度借りてこようかな。

赤シボ、すいません。思いっきり勘違いでした。トンチンカンなことを言ってしまい申し訳ないですm(__)m

No title

>たかさん
サイタマノラッパーはとりあえず1を観ておけばオッケーです。
気になれば3も。2は外伝的作品なので、一番後回しでも大丈夫だそうです。
音楽モノは駄目な作品多いですね・・・。超天才バンドマンの主人公がなんかやってみたら全部上手くいってハッピーな作品が多すぎます。特に映画はプレスリーの監獄ロックから進歩がほとんどない・・・。
しかし同時に音楽をやって収入にするということの挫折と矛盾に苦しむ、現実趣向の作品や、音楽と作品の距離感の絶妙な作品もちゃんとあり、発掘し甲斐があります。
ゲテモノ扱いされますが、ファントムオブパラダイスとか・・・。

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