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父よ、あるいはデ・ニーロよ。

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全然実際のイメージとは違います。

映画、「フローレス」を観ました。
正直あんまり期待していなかった映画です。ジャケットの感じから、クライムサスペンス映画かと思ったのです。私はクライムサスペンスモノがあまり好きではなく・・・ただデ・ニーロは出ていたから観てみただけ。
・・・なのですが、なのですが、観終わった後、印象がひっくり返されました。完全に真逆に。こんな映画は珍しい。全てがひっくり返ったのです。

まず、クライムサスペンスじゃぜんぜんねーじゃん!
ジャケット詐欺、説明詐欺。完全に日本の映画配給会社が、騙して掴ませる。ことを目的にした、この靴ブログにおいて、何度目か知れない、「日本映画配給会社バッキャロー!」を体験を致しました。

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フィリップ・シーモアは別の映画でオカマっぽいと思っていたら、こういう役、やっぱやってたんだ・・・。

でも今回はいいんです。何故なら実際の内容は面白かったから。
内容は、マフィアの金が盗まれ、金を奪った男のアパートに住むデ・ニーロ。そしてその上の階で毎日歌って大騒ぎをするオカマのフィリップ・シーモア。お互いに険悪な関係で、罵り合っているばかり。
しかし脳卒中で右半身不随になって全ての希望を失ったデ・ニーロが、よりによって自分がバカにし続けてきたオカマと、障害を克服するために歌のレッスンをすることで、徐々に希望を取り戻してゆくというお話でした。

この映画で素晴らしいと感じた表現は、まともに動けなくなってしまった自分を卑下するデ・ニーロですが、オカマだって自分に対する卑下が強く、苦しみながら生きている。右半身不随と性同一性障害。まったく違う状態にも関わらず、悩む事の方向性は一緒。というところで、いくら相手を罵っても、その言葉はほとんどそのまま自分に返ってくるという有様。少しづつ自分と相手を重ねてゆき、自分を哀れむような考えを変えてゆく。そういう展開は、すっごく良かったです。むしろ、この内容を半端と断じ、隠し切って販売した、日本映画配給会社。ばっきゃろー!なに考えてんだ!

残念なのは、後半マフィアの金の行方展開をぶち込んできたことでしょうか・・・。人間ドラマが面白いのに、今更そんなの、どうでもいいよ・・・・・・。

それとヒッジョーに気になってしまったところ。ひっくり返った部分として、私がこの映画を観た動機なのですが、デ・ニーロ。この人が私にとって恐ろしい問題でした。デ・ニーロは好きな俳優なんです。だから観たんです。なのですが、この映画に関しては、別の人を起用してほしかったです。

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ファザー!その女性は誰ですか!?

というのも、このデ・ニーロ、髪型と白髪の入り混じりかたが、結構私の親父に似てるんだよ!
あまり画質の良くない映画なので、デ・ニーロの顔がちょくちょくぼやけるのですが、いちいち親父を連想させられ、映画にどうしても入り込めず、楽しみきれませんでした。
ああ!お父さん、頼むからスクリーンの中から出て行ってくれ!
そんなことを思いながらも、実際結構楽しめた映画でした。傑作ではなかったけれども、自己嫌悪に逃げてしまいそうな中、しかし障害を乗り越えようとする姿勢は観て良かった。そう思える内容です。・・・でしたけれどね!
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コメント

No title

>このデ・ニーロ、髪型と白髪の入り混じりかたが、結構私の親父に似てるんだよ!
思わず笑ってしまいました。
確かにこの絶妙な中年おやじ感は意外と日本人っぽい気がします^^
あまり内容は覚えていないのですが、「何を演じてもデ・ニーロ」がデ・ニーロの良さだとすればこれはあまりデニーロっぽくなかったような…そんなこんなであまり印象に残らなかった気がします。
むしろホフマンのインパクトが強すぎて…(^_^;)
あと、ジャケットは完全に詐欺ですね

No title

>たかさん
今作でデ・ニーロは割りと没個性でしたね。そこが良かったのでしょうけれど、目当ての人には物足りなかったでしょう。
反面フィリップ・シーモア・ホフマンは冴え渡っていました。
しかし、そんなことどうでもよくなるくらい、いちいち父親に見えて・・・(笑)

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