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まぼろしの靴

日本には村八分というバンドがいて、そのバンドは「まぼろしのバンド」とされているのですが、そういえば空手バカボンたるバンドも同じく、まぼろし扱いされていました。
どちらもまぼろしと、ボカした言い方をされていまして、「伝説のバンド」ではないのです。というか、実際伝説扱いできるレベルなのかは限りなく怪しいのでした。(私は両者とも大好きですが)
優れているかは別として、マニアにウケる!そして希少!という事なのでしょうか?
そんな通好みの世界。「まぼろしの靴」フラップシューズです。

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フラップシューズ。通称フタ付き。
オリジナルは50年代にのみ存在したもので、ロカビリーマニアの乱獲に遭い、今や絶滅寸前の一品です。

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ダブルコパが冴えています。しかし特徴はなんといってもこの蓋部分。

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復刻のこれはゴムですが、オリジナルは紐でなければゴムでもないという、なんとも珍妙な一品でした。
当時、紐、ゴムに続く、新しいスタンダードとして生み出そうとし、失敗してしまった一品です。オリジナルには、奇妙な金具がついています。

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踵に意味不明のベルト。黒に金字。如何にもロカビリー靴です。
これを購入した当初は、このクオリティに酔い痴れ、良い靴買ったなー。と散財後の喜びを噛み締めたわけですが、今となって眼が肥えると、一歩足りず。最近の復刻だし、それなりぃ?程度に思えてしまいます。
しかしなんとなく腐れ縁で履き続けてきました。多分これからもでしょう。


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オリジナルの謎金具。当時の品は一度だけ現物を見かけたのですが、サイズが合わず断念。
しかしこの金具の、カシャッカシャッ。という一眼レフカメラにも似た機械的な音。靴なのに金具という近未来的感。
当時のアメリカの、新しい事をしよう!という雰囲気は伝わってきました。
実際は欠陥品であったため、あっという間に滅んでしまったのですが、オリジナルは今尚探しています。しかし1910sボタンブーツを探したほうが早いのでは?というくらい見つかりません・・・。
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コメント

No title

初めて見る靴のデザインです。

昔のアメリカ靴は、アールデコ調の靴もそうですが、実験的なデザイン・機能の靴が多く出ていたように思います。
靴業界が調子がよく、賑やかだったからこそ、競うようにしてこういう靴が生まれていったのかもしれませんね。
そういう歴史の上に、今のデザインが残っている(生き残っている)のではないでしょうか。

この靴、当時は早すぎたデザインだったのでしょうかね。

No title

>なおけんたさん
試行錯誤がありますね。確かに早すぎたデザインなのでしょうね。
金具が駄目になり蓋が閉まらなくなってしまう事が多く、結局靴のクオリティとは裏腹の、短期使い捨て靴になってしまった悲しい一品です。
今の技術なら完璧なフラップシューズを産み出せそうな気がするのですが・・・。やってみたい人は多いらしいですが、靴と金具だと二つの技術が必要なのでハードルがあまりに高いらしいです・・・。

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