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ひっそり。内側の戦い。

こんな平穏に思える、柔らかな日差し射す小春日和。日曜日っていいなぁ、と、私は11時ごろまで、のんびり、随分寝てしまっていました。このヌケ作め!お前が今どれだけ恐ろしい状況にあるか解っているのか。太陽光線と黒点の周期に理解を示さないのか。22世紀まで後何分あるというのでしょうか?あなたは神を信じますか?世界の終わりは近づいています!

お気付きでしょうかッ。あなたの周りには危険が迫っています!
なにがって、靴が!特に道民の靴はヤバイのです。具体的にはライニングが。
乾燥の時期であるため、多少のダメージはあるでしょう。しかし北海道は特別。というのも、こちとらあまりの寒さに負け、暖房を必ず使用するからです。仕方ないでしょう!放ったらかしにしておくと、気が付けば氷点下。寒さがあまりのものとなれば。PCが起動しないという現象が起きます。本土に住む方々は御存知でしょうか?
暖房がないと、部屋でバナナで釘が打てるようになるのです。(実際にやってみたことがあります。やはりバナナは負けましたが・・・)

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このたび戦いに挑むのはこの2名。100円均一で購入した、アロエの保湿クリームと100%牛油のニートフットオイル。
後者は革において完全に必要なものですが、前者は成分が、水、グリセリン、ヒアルロン酸など、必要なものをこれでもかというくらいに含んでいる。そしてグリセリン水のように、そこまで過激に濡れないというのも強みである。
ライニングの乾燥は、最早避けがたいもので、絶対的な対策が必要です。
迂闊にグリセリン保湿を内側に施すと、下手をすればそれで即死。ということもありえます。
ライニングは表と比べ、あまり良い革は使われていないことがほとんどです。さらに馬革が使われていることもあるのですが、コードバンの扱いに苦心していらっしゃる方も多いように、迂闊に濡らすのは危険・・・ッ。
本当にそのままライニングが死亡する例もある!そのためライニングには消極的対策を取る方が多いのですが、北海道でそれは甘い!!乾燥の冬を越すと、気が付けば革がやられていることも。
ぎぇぇぇー!、スプラッター現象に悲鳴。そして涙。私のハートも破けそうになる。そうならぬために、乾燥というスラッシャー連中と戦わねばならん!


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実はちょっとサイズ大きいけれど手放せない・・・。

今回被験者として選ばれたのが、フローシャイム・S1403・VIKINGさん。
問答無用の素晴らしき一品・・・なのですが。

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彼女はS番というビンテージでありながらお肌に自信があり、きめ細やかなペブルドなシボ。
まぁステキ。何処に出しても恥ずかしくない1足でしょう。男が履くにはちょっぴり破廉恥ですが、多様化が進む現代。赤い色の靴なんて履いていている奴はごろごろしており、全く問題ありません。

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ここからが問題・・・。

ライニング。こちらもお綺麗ですね・・・と見えますが・・・・・・。
早速保湿クリームと牛オイルの2名様に、ちゃちゃっとやっていただきます。先生、お願いします。
保湿クリーム先生は、浸透力が低い!というかグリセリン水がどうかしているのでしょう。先ほどその効果を、「過激」と称しましたが、ライニングにとってはあながち間違った表現ではないと思います。
馴染むのに結構時間が・・・でもこの時間こそが、ライニングにとって、ダメージ少なく無事生還を予感させてくれます・・・。
その後牛オイル先生なのですが・・・・・・。

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~~~ッッ!!ぎょえええ!
乾いていると見えなかったダメージかこんなに!
これは放っておいたら危なかったでしょう・・・。革とマイハートがビリリといくところでした。
しばらくするとゆっくりと馴染み、気持ち柔らかくなってくれた気がします。破損は今のところ起こっていません。

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あと何気に危険なのがインソール。
こいつは最早スルメ。いや、もっと危険だ。今品薄のポテトチップス級に乾いています。
さーこっちも頑張るぞー・・・・・・!
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コメント

初めまして。

Neatsfoot Oilは靴の内側だけに使って、革に栄養を与える感じですか?
それとも全体に塗っていますか?
僕もFlorsheimのSシリーズの保湿をしたくて、こちらに辿り着いたのですが、保湿などの仕方を教えて頂けたらと・・・。

ありがとうございます。

No title

>Kazoo8さん
はじめまして。こんな辺境のブログへようこそ。
S番は最近手に入っていないので羨ましい限り。どんなのか見せていただきたいくらいです・・・。
S番ですので新しくても55年ですね。この辺だと、大体乾燥しきっているため、私でしたらまずはグリセリン保湿ですね。
精製水約70%、グリセリン約30%(どちらも薬局に売ってます)で作った、砕いていうと、もの凄く揮発しにくい水で表面を濡らします。量は乾燥の度合い、及びどういう革かによりますが、100ml前後でしょうか。
スプレーで濡らすという手段を取っている方も多いですが、内側が濡れるとライニングが破損する可能性があるので、私は刷毛で塗っています。ライニングに関しては上記のやり方。
馴染んだ後に馬油。別に牛でも良いのですが、マスタングペーストが余っているので・・・。はっきり知るところではありませんが、油は動物によって凝固点が違い、馬油は溶ける温度の関係で、革製品に適しているそうです。
それも馴染んでからようやくクリームでしょうか。

油を塗った後だと、クリームの光沢が出にくいという話を聞いたことがありますが、延命重視ということで油は必ず塗っています。
全部やると、馴染む時間を考えれば丸一日、もしくは二日コースですが、これで大分変ってくれる筈です。
是非、S番を復活させてあげて下さい!

スニゲーターさん、

ご丁寧なお返事ありがとうございます。
なるほど、勉強になります。
グリセリンや馬油などは知っていたのですが、Neatsfoot Oilをインスールに使うのは初めて聞きました。
ありがとうございます。

少しまったりした週末にでもノンビリと保湿作業をしたいと思います。


No title

>Kazoo8
ライニングをどうすべきかは・・・謎です!
ただ間違いなくアッパーよりも質の悪い革が使われていて、細かいステッチ、つまり滅多刺しにされており、湿る部分でもあるため、何か対応しなければならない部分というのは間違いないです。
ただグリセリン保湿は革のダメージにも繋がるので、迂闊にライニングにはできない。
私の場合、こうしている。
もしも正確な答えがあるとするならば、答えはこっちが聞きたいです・・・。

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