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恐怖!ミイラ男

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50sEndicott JohnsonのEndwellです。

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エラスティックで、紛れもないデッドストックという貴重品。

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この靴は私のものではありません・
先日、地元の古着屋さんでこの靴を預かりました。
お店は完全に売り物として諦めており、もうどうせ駄目だよ。という投げやりな気持ちで、ビンテージ靴を収集している私に、一縷の望みと遊びで預けてくれました。
まるでプロじゃないか!という自惚れと、わーい。モルモットが手に入ったぞ。という邪な喜びに満ちたのですが・・・。甘かったのです。かなり厄介な相手で、苦戦を強いたのです。
というのは、まずこの靴は展示品デッドストックという、デッドストックの中でも、最も厄介なタイプであったという事。
部屋でちゃんと触れてみた感想は、まるで段ボールじゃないか!というくらいの質感。力を入れるとみしみしと音を立てる踵とつま先。
表面上は綺麗に保たれていますが、その実完全にミイラではありませんか。
しまった。これはとんだ外道を掴んでしまったぞ・・・!
びっくりして、ビフォー画像を写真に取り忘れました(笑)

しかし預かってしまったものは仕方がありません。やるしかねえ!と、ビンテージ靴界隈に広まる、グリセリン保湿を試みる事に。
いつもの倍近くグリセリン水を作成し、スプレーで半狂乱にぶちまけ、さらにコットンパフで、内側からもぐんぐん塗らす!
10分・・・20分・・・30分・・・。あれ、おかしい。気が付いたときには青くなりました。踵がまったく柔らかくならないのです。ゲゲ、これは不味いぞ。
その後も塗りこみ、しかし濡らせど濡らせど、浸み込む割には変りません。
プライドと面子の悲鳴で眩暈がしたものの、しばらく悩む内に、ふと冷静になりました。もしやこの靴、芯材は革じゃないのではないでしょうか?
考えてみれば、この年代の靴は、かなり実験的な面もあり、先日のフラップシューズもそうですが、奇想天外な事もやっている時代です。あ、ありえます。
放っておくと、革はみるみる柔らかくなり、硬いのは踵とつま先のみです。恐らくドレスシューズにも関わらず、芯材が鉄かプラスチック辺りだったのでしょう。
その後マスタングペーストも塗りこみ、随分潤ってくれました。ああ良かった。
しかし芯材が革でないとは、完全な予想外でした。鉄であった場合は、もしかすると保湿がかえって、芯材の寿命を縮めてしまった可能性もあります。(ただし革が完全に死んでいたので止むを得ない手段ですが)
冷や冷やしたものの、非常に貴重な体験でした。
展示品50sデッドでも運があればいけますね。このまま上手く生き残ってくれれば嬉しいです。

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コメント

No title

これ、良いですねえ。
EJはまさにスニゲーターさん好みのブランドではないかと。高級靴ではないですが、ロカビリーな大衆靴を多く出してたところです。

預かった、というのは再生を依頼された、ということでしょうか?つま先とかかとは特に手強いので、浸透に時間がかかる印象です。私は3日かけたモノもあります。もう少しやられてみてはいかがかと。

No title

>europeanblendさん
EJいいですよね。古いものはとにかくクセと遊びのあるいい靴が沢山あります。
見ていて楽しいブランドですよね。

依頼です。プロのような気分で嬉しかったです(笑)
しかしeuropeanblendさんは三日かけたのですか!諦めない忍耐が素晴らしい。
私は二日挑戦しました。とりあえず今は、馴染むのを待つ様子見の段階です。何分かなり塗りこんだので、まだ革が薄っすら濡れている感じです。
しかし普段の硬化した革とはまた違う感触だったんですよね。金属の板のような、革とは違う弾力性と硬質さを感じました。

No title

保湿お疲れさまでした。
単純に考えたんですが、芯材が鉄かどうかは強力な磁石を使えばわかるのではないかと・・・・安直ですかね(笑)。でも、重要なのはそこじゃないですからね。

それにしても、古着屋さんから再生を依頼されるとはさすがですね。最終的な結果のレポートを楽しみにしています。

No title

>なおけんたさん
むしろ私はなおけんたさんの真似をしただけです。あんなに綺麗に仕上げてみたいくらいですよ!
遊びで引き受けたような話です。報酬は店オリジナルのTシャツでした。

しかし磁石。そんな奇手がありましたか!やってみればよかった・・・。
実はもう返してしまったので、続きは今度お店に尋ねてみます。しかし3足預かったので、別件の続きがあります。

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