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起毛との戦い

お店の展示デッドストックを蘇生第二段です。
今度はなんとスペクテイター。さらに、よりによって白ヌバックというハードルの高さ。正方向は迂闊に使えません。
高すぎるハードルは、下を潜るのが楽。と言いますが、今回は私も、中途半端な期待は投げ捨て諦められました。

いや、それでも最初は内側からグリセリン水を塗ればいいのでは?と思ったりしましたが、生憎内側は布張り。その手は非常に困難であり、ちゃんとした保水は困難と判断し断念しました。
しかしデッドストックとはいえ、古い展示品なので、手に入ったときはヌバックも汚れやシミで酷いありさまでした。もうどうでもいいかー。と、勢いでびしょびしょにすることに。
安易に下を潜る事を選びました(笑)

ここに体験主義者の甘い考えがあったのですが、白ヌバックは、濡らすとやはり色が悪くなります。運よく。などはありませんでした。濡れた白、薄っすら肌色、汚い黄色。どんどん嫌な色になってゆくヌバックに冷や汗が出るばかり。
お店の方に、「質感が損なわれてもいい」という許可が下りていました。しかしこんな色じゃ返せないでしょう・・・。という訳で、一か八かの賭けへ出ることにしたのです。

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白の靴クリーム!を、グリセリン水で溶き、豚毛ブラシで塗りこむ。表面に薄っすら染色をするイメージを持ち、覚悟を決めます。当然ヌバックの手入れには外道中の外道と解っちゃいますが、履けない靴よりはいくらかまし。ええい、後は野となれ山となれ。

そんな戦いがありました。結果がこちら。

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手入れをして判明。なんと赤ステッチという珍しい彼。

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写真ではつやつやに見えますが、指でなぞると案外起毛革的な柔らかさがあります。
まだ履いてどうなったかまでは不明ですが、お店の人からは気に入っていただけ、ありがたい限りでした。

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恐らくは50sのデッドストック。何処の物かは、中敷きが剥がれてしまっていたため不明です。
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コメント

No title

白クリームをグリセリン水溶液で溶いて、、、なるほど。
カラカラだったのですね。

私の何足かのホワイトバックスは無難にチョークを
使っていますが、当然ながら一時凌ぎでしかありません。ちなみに羽衣チョークが最強だったのですが、昨年廃業してしまいました(^^ゞ

すばらしいアイディアですね!

No title

>europeanblendさん
チョークは以前所有するホワイトバックスに使っていたのですが、ある程度になると焼け石に水になってしまいますよね。
今回は明らかにチョークで対応できない状態だったので、このような緊急処置です。

素直に白の染料を買えばいいというのは内緒です(笑)

しかし古いものはクリームがかった色が多いですからね。その辺もできれば楽しくなりそうです。

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