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原点の逆襲。80年代の安心。

最近更新が減り、今月はもう7日だけどようやっとやるネタに、一体何の因果か、ぎょぎょぎぇえ。クロマメさんとネタがかぶるという、待ち構えていた地獄の運命。
でも最近の流れ的に、これは祭りと捉えましょう!ビン靴原点回帰祭り ~でも新天地編~

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最初は黒の内羽根ストレートチップを買いましょう!という、ビジネス界の、今やあんまり守られていない常識より、むしろ厳守されているのはこちらでしょう。ビン靴は黒の外羽根ロングウイングから!あ、あなたは茶ですか。そうですか。そういう方は固く口を閉ざし、笑顔をキープしていて下さい。
そう、皆さんここからですよね!まだフローシャイムインペリアルが、せいぜい五千円前後で買えたあの頃、私も皇帝の黒いロングウイングを買ったものです。(といいつつ、私自身、本当の最初はそれじゃなかったりするのですが・・・)
イエス!素晴らしい一品であります。私はベリー喜んで、幸福をもぐもぐと噛み締めたものでありました。
しかし、時は経ち、様々な素晴らしい靴を手にし目にし、心に、目に贅肉が付き、その内に、けっ、皇帝なんてビン靴初心者の靴だぜ。なんて、生意気なことを思った方は多いのではないでしょうか?
私は思いました。申し訳ありません。本当、調子こいて済みませんでした。ただ平謝りでございます。

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とはいえ・・・素直に皇帝に回帰するのもどうかと思ってしまいました。あと最近皇帝高い。
ということもあって、これは皇帝ではないのです。
81年(たぶん)アレンエドモンズ。ケンムーアに負けず劣らずの王道モデル、「MacNeil」でございます。思えば私はアレンに中々縁が無く、ちゃんとしたものを手に入れるのも久々なのです。
そして81年という製造年からもお分かりいただけるように、ビン靴ならではの古さはあまり求めていません。求めているのは、むしろ実用性でありまして、まだまだ現役、しかもちょっとくらい酷使しても心が痛まないタイプなのであります。

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印象としましては、皇帝と比べると細身のスリムさんでして、革質は70sと同等。60sにだって、そんな差をつけられているとは思いません。造りはステッチが皇帝に比べ、若干甘いかな・・・。くらいのもので、決して遜色はありません。逐一二重ステッチなど、狂気の面でも劣っていないのです。
むしろ、81年という背景を考えると、この頃皇帝は、ガラス仕上げのように、表面がどんどん加工されたようになり、革本来の面白味を無くしていた時期であります。そう考えると、むしろ総合で勝ってんじゃね?と思えるほどです。
考え方によっては、ステッチが細かすぎるということは、革が傷みやすいということなので、やはり実戦仕様としては、こちらはなかなかレベルが高いのであります。

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何故皇帝を私が再注目しているのか。それは、先日の「ビン靴カタストロフ理論」しかり、やはりビンテージの靴という時点で、つねにある程度ビン靴は、崩壊の可能性を秘めているのです。三秒先の世界崩壊を思いながら靴を履く。こんなことを続けていては、ストレスに胃がやられ、気分が悪くなる前に、中央線に飛び込んでしまうことでしょう。
しかし気楽もいけない。あまり現行の靴と同様の心持ちで履いてしまうと、ソールが剥がれたり、履き口が裂けたり、アッパーが破れたり、スプラッタームービーのような、内臓ドバチャー!な酷い有様が待ち構えているのであります。どうしても、その可能性からは逃れられません。
しからば、確かに50sのシボ革は素晴らしい。~40sの繊細なものも素晴らしい。アールデコは憧れちゃいますね。しかし、靴というものとして見るならば、総合的には皇帝が最も優れているのではないだろうか?
それに数少なく対抗できるものがあるならば、それは「MacNeil」がその一つとして捉え、間違い無いでしょう。
そういう意味じゃ、軽んじられがちな、ハノーバーの「L.B.Sheppard」ももっと着目すべきなのかもしれません。あれは「VARSITY」にある、巻き上げタイプもございますし・・・。

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今だからこそ、もう一度このロングウイングは評価しなおすべきでしょう。
50sの靴は、恐くて中々履けません。履いてもそんなに歩かないことを前提にしちゃいますし。
40sの靴は、足を通そうとする時点で、最悪の出来事が脳裏をよぎります。ああ、いやあー。
70sの靴の安心なこと。そしてこいつに至っては、81年。私はこれだけの一品を手に入れ、同時に安心までセットという、素晴らしい買い物をしたのです。当然ミントでございます。嬉しいなぁ。嬉しいなぁ。
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コメント

No title

なんということでしょう、黒ロングウイング記事かぶりました。
この黒ロングウイングなのにシャープな感じがたまりませんね。

アレン好きの私としてはマクニール大変欲しいのですが、なかなか回り合わずでございます。代わりのアレンの黒ロングウイング、私も購入しまして現在滞空中です。

No title

これぞまさに「シンクロニシティ」。

ビン靴界で原点回帰の動きが見られますね。tomojinさんもironさんもPTBアップされてますし。それと、70~80sの状態の良いものが結局のところ、実用にはいいんじゃね?という流れですね。

ヤフオクにもマイサイズの変わり種フローシャイムPTBが出てますし。むむむ。

No title

>まるすけさん
ビン靴界に、原点回帰が起こっている・・・?
あくまで皇帝にこだわるか、そういえば持ってないネトルトンに手を伸ばすか、悩みましたが、このスタイルにやられアレンとなりました。
しかしアレンのロングというところまでかぶるとは・・・し、シンクロニシティ!

No title

>クロマメさん
実用性に普段着との組み合わせ。総合的に70sロングとプレーンはレベル高いですからね。
グリセリン保湿が広がる前から70s皇帝は持ってました。保湿など知らなかったので油を入れる程度にも関わらず、がしがし履いてもビクともしない剛健さ。
そこに界隈が一斉に飛びついた!ということでしょうか。し、シンクロニシティ!

80年代アレン、ビン靴の雰囲気も残しつつ耐久性もある、そして履き心地の良いアレンとなると、コスパも含めてビン靴愛好家の普段履きにはある意味最強かもしれませんね!

私も60年代以前の靴はメンテナンスしても初めて足入れする時はいつもドキドキします。
Varsityに至っては履く度にクラックを心配して履き終われば軽くメンテ、、、まあこれを楽しんでいる部分もあるっちゃあるんですが(^^;)
今回ブログで紹介したオールデンも普段履きの範疇ですが、やはりこういう1足があると有り難いですね(^_^)

No title

>Ironさん
正にアレンらしい最後の徒花といったところです。
同期の皇帝は表面がガラス感強くてどうも好きになれません。勿論そこが光りやすい強みでもあるのでしょうけれど・・・。
クラウンウインザーはプレーンはいいのですがロングウイングは先端の形が好みじゃない・・・。となると、当時はアレンが最強なのです!
ミッドセンチュリーの靴は恐ろしい反面、保湿方が判明した時代、さらに革の寿命的にも、履けるのは我々が最後の世代でしょう。
そう考えると、飾っておくには勿体無い・・・と私は思います。
あ、アールデコは飾るべきかと(笑)

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