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職人との戦い

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羽根からしてVarsityです。ebayで20ドルで出品されていて、22ドルの入札をして敗北しました。
Varsityならもっとお金を積めばよかったじゃないか。と思われるかもしれませんが、いいのです。送料が40ドルなので、合計で結構することとなります。まして関税がかかれば・・・。
それでも国内の相場と同じくらい、あるいはもっと安いくらいですが、私には今、明確な目標があるのです!だからここでの敗北はむしろ結果オーライ。私には夢がある!

目下検討中だったオーダーの野望が、ようやく表に出てきました。曖昧であった欲求が具体性を帯びたのです。奇しくもビンテージ靴ブログ界隈でにぎわっている最中。この流れに乗れという超常的な意思を感じました。

私のオーダー靴に関する、気をつけるべきこと!
失敗という名の経験から学んだ重要ポイントです。検討されている方の糧になってくれれば幸いです。

①特徴以外の細かい部分もちゃんと具体的に頼む。
アッパーの正面だけではなく、裏の踵側の部分もちゃんと具体的に示す。大事です。
この辺をいい加減にすると、表ばかりがクラシック。裏は最近のフツーになってしまう恐れがあります。
もっと言うと、ライニングの革の種類も指定しなければなりません。例えば豚革を使われると、一気に80sの雰囲気が漂います・・・。そ、そうじゃないんだよー!

②相手の技術や道具も考慮する。
技術は当然ですね。ないと出来損ないになります。しかし大体この界隈の方々が要求する技術の水準は非常に高いものなので、できない。という職人さんも多いのです。やる気の問題で、できるけど嫌だと言われる事もあります。高齢の職人さんに多いです。
また道具がないという事も・・・。
細かすぎるステッチは針の関係で無理・・・。という事も十分あります。上記のVarsityですが、この細かさを再現しろというのは、当然ハードルが高いです。6連ステッチのCLIPPERに到っては、狂気の沙汰です。
あと、何気にパンチングも職人さんの所有する道具によってはイメージを再現できなかったりします。
60sをイメージするとパンチングが細かく、30sをイメージすると逆にパンチングが大きくなります。当然所有していない道具を使う事はできないので、違うものが出来上がります。先に穴を見せてもらうのがベストです。

③具体的に伝える。
当たり前ですが、漏れると大変な事になります。そして伝え切るのが非常に難しいのです。
職人さんが勝手に判断する。という事はよくあります。上記のパンチングの大きさなんかは、写真を見せたとしても伝わっていないと思った方がいいでしょう。現物でもあれば話は別ですが。
これは中々見落とされがちなところですが、アッパーのステッチの細かさばかりではなく糸の太さの指定も重要です。
指定しないと、米国ビンテージ靴のようなバラエティに富み、良い意味で下品なものではなく、英国風のシンプルで上品なものにされてしまいます。
具体的に表現すると、70sJ&Mのような、米国とも英国とも取れない曖昧なものが出来上がります。
指定のない場合、基本は英国のフォーマル靴が方針のようです。まあこの時代カジュアル靴を頼む奴なんて相当稀でしょう。

後はタン裏、靴の全体的な形(特殊な靴は特に注意)、革の厚み、硬いか柔らかいか。キリがありません。

書いていて、考えていて、頭痛がしてきたので、本日はこの辺で・・・。
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コメント

No title

先日の私の浅草コブラーのオーダーでは、ライニングを豚革にしました(しかも下のランクの奴)。ハシモトの靴の代金を支払ったこともあり、予算的に厳しかったので確信犯的に豚革を選んだんですが、やはりチープですね(笑)。

それから、ステッチについては、太さ以外にも「色」も指定したほうがいいですね。色でステッチの見え方が全然違いますから。私はアッパーと同色にしましたが、おとなしい表情になりました(笑)。
まあ、私の場合、アッパーの革からして違います。まったく同じものを作るつもりはなかったので、自分としてはOKですが、再現を目指すのであれば、スニゲーターさんがおっしゃる要点はとても大事だと思いますね。

No title

>なおけんたさん
中敷きであれば良いかと。ライニングにイメージと違う革を、しかもイメージと全然違う色で貼り付けられた私に比べれば・・・(笑)

色もですね。そういえば失念いたしておりました。
本番でこれをやると泣くに泣けない事となりますので気をつけねばなりませんね。
なおけんたさんの注文したあの靴は成功だと思います。元とは違った魅力が冴えています。完全再現を目指すか?オリジナルを目指すか?そこが正に私の課題です。

No title

浅草コブラーさんは良いですね。
なおけんたさんのディレクションも的確だったのでしょうが、あの短期間で、しかもフルハンドであの価格ですから、今のうちかも、なんて思ってます。

再現となると、ディテールもさることながら、やはり革が懸案となるでしょうか。私たち革質については「贅沢慣れ」してるので。。。(笑)

No title

>europeanblendさん
そこなのです。お店は老舗で、10年以上革を集めているため。良いものがいくつもあります。
これはチャンスというのが今回のことの始まりです。
さらにスペードソールもいけると言われたので、一気にイメージが広がりました。やったるぜ。

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